部活を辞めることを考えると、「逃げや甘えになるのか?」「他の部員に迷惑をかけないか?」という心配が出てきます。
周囲の人に恐る恐る相談しても「部活を辞めると逃げグセがつく」「社会に出た時に困る」と説得されることも多いですよね。
部活を辞めたらストレスが減るかもしれませんが、その一方で部活を通じて得られる経験を失うリスクも伴います。
しかし、部活を辞めることが必ずしも「逃げや甘え」や人生のマイナスになるとは限りません。
この記事では、
・部活を辞めると逃げグセがつくのは本当?
・部活を辞める時の不安と対処法
・部活を辞めたいと思う原因について
・部活を辞めるのは逃げだと思い込む人の特徴
について、紹介したいと思います。
部活を辞めることで失うものもありますが、最も重要なのは「自分自身の幸せ」を重視することだという事を、忘れないで下さいね。
部活を辞めると逃げグセがつくのは本当?
「部活を辞めると逃げグセがつく」という言葉を聞くことがありますが、部活を辞めるという決断は、必ずしも「逃げ」になる訳ではありません。
自分にとって何が重要かをしっかり考え抜いた結果であれば、部活を辞めることが最善の選択になることもあります。
まずは、あなたが部活に入部した理由を思い出してみて下さい。
- 上手くなって、大会に出場したいと思った。
- 友達に誘われて、なんとなく入部した。
- 興味があって、やってみたいと思ったから。
- 共通のスポーツを通じて、友達を作りたかった。
など、部活に入部する動機はいろいろあると思います。
もしあなたが、その部活が大好きで「上手くなって大会に出場するのが目標だった」「プロを目指したいと思った」という理由で入部したのであれば、もう少し頑張ってみる選択肢もあります。
しかし、今の部活が好きでもなく、「やってみたけど合わなかった」「嫌いになった」という気持ちであれば、辞めてもいいのではないでしょうか。
「部活を辞めると逃げグセがつく」というのは「辛いことに耐えられないなら、社会に出た時も仕事をすぐに辞める人間になる」ということを心配する言葉です。
しかしそれは、あなたが社会人になった時に「部活を途中で辞めたから、仕事もすぐに辞めた」と言われないように頑張ればいいだけの話です。
部活を辞める事に対して、周囲の人から色々言われるかもしれませんが、自分の人生なので、選択する権利は自分にあります。
部活を辞めるかどうか悩んでいる場合は、辞める前に考えたいことなどをこちらの記事で紹介しています。
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参考部活を辞めたい高校1年生が考えるべきことや将来の不安について
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また、部活を辞めるには退部届が必要ですが、退部届の書き方や顧問への伝え方については、こちらを参考にして下さい↓
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参考退部届の書き方と理由の伝え方!精神的な場合など部活辞める際のコツ
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次の項目では、部活を辞めたあとの心配事について、詳しく紹介します!
部活を辞める時の不安と対処法
部活を辞める時は、困難から逃げたと思われそう、他の部員から嫌がらせをされたら怖い、部活を辞めると内申点が下がる?という不安がつきものです。
この項目では、これらの不安に対する対処法や考え方について紹介したいと思います。
困難から逃げたと思われそう
部活を辞めると、「困難から逃げた弱い人間と思われる…」という不安を感じる人もいます。
しかし、部活を辞めた理由がしっかりしていれば、他人の目はそれほど気にする必要はありません。
他人の評価よりも、自分の人生について深く考え、自分にとって最良の選択をすることが大切です。
他の部員から嫌がらせをされたら怖い
部活を辞めたあと、他の部員から無視や嫌がらせを受けないか、不安に感じる人も多いです。
しかし、部活を辞めることが、いじめの直接的な原因になるとは限りません。
あなた以外の部員が退部した場合、あなたはその人を無視したり、嫌がらせをしようと思いますか?
部活で仲良くなった人が、退部することで冷たくなった場合は、所詮その程度の関係だったという事です。
しかし今後は、部活を辞めることで精神的なゆとりが生まれ、新しい趣味や関心事に時間が使えるようになるので、そこでまた新しい人間関係が生まれる可能性もあります。
部活を辞めると内申点が下がる?
部活を辞めることで、「内申点が下がる?」と不安に思うかもしれませんが、部活を辞めるだけで内申点が下がることはありません。
内申点は、テストの結果や授業態度などで評価されるものです。
部活で良い結果を残すことで、内申点がプラスされる事はありますが、部活を辞めるからと言ってマイナスになる事はありません。
部活を辞めることで勉強に集中する時間が増え、成績が上がる可能性もあるので、時間を有意義に使いましょう。
部活を辞めたいと思う原因について
部活を辞めたいと思う原因には、部活の方針が合わない、人間関係が上手くいっていない、頑張っても上達しない、他に挑戦したい事ができたなどが挙げられます。
部活を辞めようと考えるとき、それが「甘えや逃げ」だと悩むことは珍しくありません。
しかし、部活を辞めたいと思うことは、必ずしも甘えや逃げになる訳ではありません。
部活を辞めたいと思う動機は、人それぞれ異なり、辞めるべきかどうかはその理由によって決まります。
部活の方針が合わない
部活を辞めたいと思う原因の1つに、部活の内容や方針が自分に合わないことが挙げられます。
やりたいと思って始めた部活でも、必ずしも自分の希望していた事ができるとは限りません。
運動部の場合は、自分の苦手なポジションを任される事もあります。
楽器の演奏では、競争率が高い楽器はやらせてもらえず、全く別の楽器を練習することになる場合もあります。
なんとか頑張ってみんなに合わせても、望む成果が得られない場合は、ストレスやプレッシャーが大きくなります。
そうなると、達成感を感じられず部活が楽しくなくなるので、部活を辞めると判断しても、それは甘えではなく合理的な選択と言えるでしょう。
人間関係が上手くいっていない
部活を辞めたくなる理由の1つに、人間関係の問題があります。
例えば、先輩や後輩、指導者との間で生じたトラブルが解決しない場合、活動を続けるのが難しくなることがあります。
また、いじめやパワーハラスメントの問題が存在することもありますが、部活を辞めてこれらの問題から距離を置くことは、自分を守るためにも必要なことです。
頑張っても上達しない
部活で自分の技術が伸び悩むことも、辞めたいと考える大きな理由です。
何度練習しても上達が感じられない場合、ストレスや焦りが積もり、続けるモチベーションが低下することがあります。
部活を続けるかどうかは、その活動がこれからも自分にとって有益かどうか、そしてやる気を維持できるかどうかによって決まります。
他に挑戦したい事ができた
部活に多くの時間と労力を費やすことで、他の興味や活動に時間を割くことが難しくなることがあります。
新しいスポーツやクラブ活動、アルバイトや学業に興味が移るのは自然な流れです。
新しく挑戦したいことを頑張るために部活を辞めることは、自己成長を促す重要なステップとなります。
部活を辞めたいと思った時は、部活を休んで一度離れてみることも大切です。
その結果、続けたいと思うのか、やっぱり続けたいと思うのか、自分の気持を確認することができます。
こちらの記事では、部活を休む時の親への伝え方について解説しているので、参考にしてみて下さいね。
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参考部活を休む理由や当日親への伝え方!言い訳10選を紹介
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部活を辞めるのは逃げだと思い込む人の特徴
部活を辞めるのは逃げだと思い込む人の特徴は、強い責任感を持っている、他人の目が気になる、努力家であることが多いです。
部活を辞めることを考えると、自己批判してしまう人もいます。
部活を辞めるのは逃げだと思い込む人の特徴や、気持ちが楽になる考え方を紹介したいと思います。
強い責任感を持っている
責任感が強い人は、部活を辞めたいと思った時に、他のメンバーや部活の運営に迷惑をかけるのではないかと心配します。
「迷惑をかけたくない」という重圧から、部活を辞めることは逃げだと思い込み、辞めたいことをなかなか言い出せないことも多いのです。
責任感が強く、諦めずに1つの事を続ける姿勢はとても大切ですが、1人で抱え込まず周囲の人に相談することも大切です。
他人の目が気になる
部活を辞めて、他のメンバーに迷惑をかけた時に「学校内で白い目で見られるのではないか?」と不安になることがあります。
「あの人が辞めたから…」と言われるのが怖いため、部活を辞めたい気持ちを言い出せずに抱え込んでしまいます。
しかし、部活でも会社でも、誰かが辞めるとそのポジションは別の人に任され、体制を変えて継続できる仕組みになっているのです。
部活のメンバーも、誰かが辞めると1ヶ月くらいは環境の変化に戸惑うかもしれませんが、時間が経つにつれて辞めた人の事は忘れてしまいます。
部活を辞めることで部員と気まずくなったとしても、そのうち誰も気にしなくなるので、他人の目を気にしすぎないようにしましょう。
努力家
部活を辞めたいと思いながらも、自分の感情を抑えて無理に頑張る人もいます。
自分が部活を辞めることで周囲に迷惑をかけると心配し、また「逃げる」と見られることを強く恐れています。
そのため、必要以上に自分を追い込むことがあり、そのおかげで技術が向上する場合もあります。
しかし、それは万人に当てはまることではなく、頑張って自分を追い込む事で上達する人もいれば、いくら頑張っても上達しない人もいるのです。
人には向き不向きがあり、その部活に対する熱量の違いも関係します。
諦めずに頑張ることも大切ですが、「人は人・自分は自分」と割り切る気持ちも必要です。
部活を辞めると逃げグセがつく?まとめ
この記事では「部活を辞めると逃げグセがつくのは本当?不安への対処法や気持ちが楽になる考え方」について紹介しました。
- 部活を辞めるという決断は、必ずしも「逃げ」になる訳ではなく、自分にとって何が重要かをしっかり考え抜いた結果であれば、最善の選択になることもあります。
- 部活を辞める時に、その後の人間関係も気になりますが、疎遠になる場合は「その程度の関係だった」と割り切って、気持ちを切り替えることが大切です。
- 部活を辞めるだけで、内申点が下がる事はありません。
- 部活を辞めることを考えると、自己批判してしまう人もいますが、新しい挑戦や出会いが待っていると前向きに考えるようにしましょう。
部活を辞めたいと思う理由は人それぞれで、その理由が自分の未来にプラスに働くならば、決して間違った選択ではありません。
自分自身を過度に責めずに、時には自分のやりたいことを優先しても良いでしょう。
後悔のない学生生活を送るため、あなたの決断を応援しています!
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