『友達の友達が人見知り』または『友達の友達を人見知りしてしまう』と感じるがありませんか?
日本人は一般的に控えめな性格が多いとされ、多数の人が自分を人見知りだと考えています。
この記事は、以下のような疑問を持つ方向けです。
- 友達の友達と話が合わないのは、その友達が人見知りだから?
- 自分はかなり人見知りだと思っているけど、他人から見た自分はどう映るのだろう
- 人見知りの人って、どんな人が多いの?
人見知りには、軽度から重度までさまざまなレベルが存在します。
ある人には「初対面の人との会話が苦手」という程度かもしれませんが、別の人には「家族や親戚とも緊張してしまう」というような深刻な状況もありえます。
今回は、人見知りの人の特徴を5つのレベルに分けて解説しているので、友達の友達や自分の人見知りの程度を知ることで、交友関係の参考にしてみて下さい。
人見知りの5つのレベルと特徴について
人見知りの特徴を5つのレベルに分けて解説します。
人見知りに悩んでいる方は、ご自身や友達がどの段階にあるのかを確認してみてください。
ちなみに、私は最も高いレベル、すなわち段階5の人見知りです。
【レベル1】初めて会う人との対話に苦手意識
人見知りの最初の段階は、初対面の人との対話に苦手意識を持つことです。
これは、自認する人見知りの多くに見られる、比較的軽度の特徴です。
しばしば「自分は人見知りです」と公言している芸能人などが、この段階に当てはまることが多いです。
私の見解では、自分で人見知りだと言える人は、それほど深刻なレベルではありません。
より深刻な人見知りは、自分の気持ちを他人に明かすことが難しい状態です。
初対面の人との対話が困難な主な理由は、共通の話題が見つからないことにあります。
会話を円滑に進めるためには、自分と相手間で共通の話題が必要です。
社交的な人は、初めての相手であっても、対話の初期段階で共通の興味を見つけ出すことが得意です。
しかし、人見知りの人は「この話題は相手に失礼かもしれない」「自分の趣味はマニアックすぎて相手には理解されないだろう」と考えることが多く、結果的に安全な話題にとどまることが多いです。
これが原因で、相手との距離を縮めるのが難しくなり、初対面の人に話しかけるのが苦手になってしまうのです。
【レベル2】二人だけの状況での会話の途切れ
人見知りのレベル2は、二人きりになった時に会話が続かない状況を示します。
初対面の人とはうまく話せるものの、それほど親しくない人とは会話が続かず、このレベルに該当します。
軽度の人見知りを示すレベル1では、初対面の人との会話が苦手で沈黙が生じることがありますが、レベル2では初対面の人とは比較的話せます。
これは、初対面だと「もう会うことがないかもしれないから、失敗しても大丈夫」と感じられるため、リラックスして話せるからです。
しかし、顔見知りやそれほど仲良くない同級生の場合、会話に失敗すると今後の関係に影響があると不安になり、結果として会話が続かなくなることがあります。
【レベル3】「友達」を「知り合い」と称する
人見知りのレベル3では、「友達」を「知り合い」と言うことが特徴です。
このレベルでは、人見知りが重度であると考えられます。
一般的に「人見知りは友達が少ない」と言われますが、レベル3以上の人見知りにおいては、「友達と呼べる人が実際には少ない」という状況になります。
これは、人見知りの強い人が「相手は自分のことを友達だと思っていないかもしれない」という不安を持つため、実際に友達だと思っていても、その人を友達として数えないことがあるためです。
たとえば、職場や学校の人に「○○に住む"友達"がいる」と話す場面でも、レベル3の人は「○○に住む"知り合い"がいる」と言ってしまうことがあります。
これは、「自分にとっては友達でも、相手にはもっと親しい人が多いため、自分はただの知り合い程度に思われているかもしれない」と考えるからです。
その結果、「友達」ではなく「知り合い」「同僚」「後輩」といった表現を用いることになります。
【レベル4】久しぶりの再会における親しい人への緊張
人見知りのレベル4では、長い間会っていなかった親しい人に再会する際の緊張が特徴です。
以前、初対面やそれほど親しくない人との緊張について言及しましたが、レベル4の場合は親しい人でも緊張することがあります。
例えば、滅多に会わない親戚や、年に1度しか会わない旧友などがこれに該当します。
特に、一人暮らしを長くしている場合、久しぶりに実家に帰った際の家族とのやり取りがぎこちなくなることもあります。
これは、長い間会わなかった間に『変わってしまったな』と思われたくないという不安が原因です。
人は時間の経過と共に見た目や話し方などが変化することがありますが、人見知りの人はこのような変化を恐れ、相手からの「変わったね」という軽い一言に過敏に反応してしまうのです。
その結果、昔の自分を演じようとすると不自然さが出てしまい、緊張して会話がスムーズに進まなくなることがあります。
【レベル5】同級生を名前で呼べない状態
人見知りのレベル5は、同級生を名前で呼ぶことが難しい状況が挙げられます。
学校のクラスメイトや部活動のメンバーなどを、「君」付けや「さん」付けで呼ぶことが一般的です。
社交的な人は初対面の相手でもすぐに名前やあだ名で呼ぶことができますが、人見知りの人はこれが困難で、親しさを表現するのが難しいのです。
軽度の人見知りの場合、時間が経つにつれて相手を名前で呼ぶようになりますが、重度の場合は「君」付けや「さん」付けから名前で呼ぶタイミングを恥ずかしく感じてしまいます。
本当は名前やあだ名で呼びたいと思っていても、急に呼び方を変えるのが恥ずかしいと感じ、結果として同い年であっても「君」付けや「さん」付けを続け、親密な関係を築く機会を逃してしまうことがあります。
人見知りが原因で友達の友達と気まずい時は、こちらの記事を参考にしてみて下さいね↓
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参考友達の友達と気まずい時の対処法8選!仲良くなるコツや無理をしない方法
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人見知りとはどういう意味?
「人見知り」という言葉の意味について簡単に説明しましょう。
「人見知り」とは元々、幼い子供が見知らぬ人に対して恥じらいを見せる行動を指す言葉でした。
子どもがいる家庭では「うちの子は人見知りだから初対面の人とうまく話せない…」といった表現で使われることがあります。
しかし、今では「内向的」や「控えめ」といった意味合いで大人にも適用されるようになりました。
大人が「人と話すのが恥ずかしい・苦手」と感じる場合も、「人見知り」と表現されることがあります。
友達同士の人間関係でも『人と話すのが恥ずかしい・苦手』という人のことを「人見知り」と言う事が多くなしました。
人見知りの根本的な原因とは何か
人見知りの行動は、主に二つの主要な要因によって引き起こされることが多いです。
それは「生まれながらの性格特徴」と「育ちの環境」の影響です。
これらの原因について、更に詳しくご紹介します。
原因①生まれながらの性格
子どもたちの性格によって、さまざまな状況への反応が異なります。
例えば何かトラブルが発生した時に、『すぐ泣き出す子』と『泣かずに耐える子』がいます。
これは、生まれ持っての性格や遺伝的な要素が関係しています。
泣きやすいタイプの子どもは、一般的に内向的で人見知りの傾向があります。
このような子どもたちは、繊細で外部の刺激に敏感で、見知らぬ人が接近したり、小さな怪我をしただけで泣き始めることがあります。
多くの場合、この性格は成長に伴って変わることがありますが、個人差があり、「育ちの環境」によって人見知りが続くこともあります。
例えば、大人になると苦手な食べ物が食べられるようになる人もいれば、苦手なままで克服できない人もいます。
同様に、人見知りも個人によっては、大人になっても変わらないことがあります。
原因②育ちの環境
大人になっても人見知りが続く場合、育ちの環境が大きな影響を与えていることがあります。
内向的で人見知りの強い子どもたちは、周囲からの反応に敏感で、しばしば他人の評価を気にしてしまいます。
特に敏感な子どもは、学校での人間関係において、同級生に自分から積極的に声をかけるのが難しいと感じることがあります。
性格が似た友人がいれば問題は少ないですが、そうでなければ「心を開ける友人」がいない状態になりがちです。
表面的な関係の友人はいても、大人になってからも連絡を取り合うような友人がいない人は、この傾向があると言えます。
つまり、学生時代の環境が、大人になっても人見知りが改善されない主な原因になっているのです。
人見知りで友達の友達と仲良くなれない時の考え方や対処法について、こちらの記事で詳しく紹介しています↓
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この記事を通してどのような印象をお持ちになりましたか?
日本人の中には人見知りという特性が広く見られますが、それには様々な程度があります。
「人見知り」という言葉で表されるものには、軽いものから深刻なものまで多岐にわたります。
この記事をお読みの方の中には、私が解説したレベル3以上の人見知りに当てはまる方もいるかもしれません。
実を言うと、私自身も人見知りの高いレベルに位置しています。
かつては人見知りを何とか克服しようと考えていましたが、今はその考えを捨て、人見知りの特性を受け入れながら生活する方法を見つけることに努めています。
この記事を読んで、同じような経験をされた方がいれば、共感していただけると嬉しいです。