エンボスヒーターは、わずかな風力でも高い温度を生み出すことができるため、手作りのクラフト制作に非常に便利です。
ただ、一般的なホームセンターや電気店では見つけるのが難しく、主にオンラインでの購入が一般的です。
作品作りにおいて、エンボスヒーターの利点を生かすことは大きな魅力です。
そこで、ご家庭にある日常のアイテムを活用して、エンボスヒーターの代用になる8つのアイディアをお伝えします。
また、普段使いのドライヤーがエンボスヒーターの代用として使えるかどうかも検討してみます。
手元にある道具を使い、エンボスヒーターの代用品を見つけ出し、世界に一つだけの特別なハンドメイド作品を作りましょう!
エンボスヒーターの代用になる8つのアイディア!
エンボスヒーターの代用になる8つのアイディアは、『湯煎にかける/家庭用ドライヤー/ヘアピンで気泡除去/爪楊枝で気泡除去/ライターやチャッカマンを使う/スポイトを使う/綿棒を使う/暖かい場所の活用』です。
エンボスヒーターがない場合、レジンの気泡をどう処理すれば良いか疑問に思うかもしれません。
エンボスヒーターが手元になくても、家にある身近なアイテムで代用できる方法はたくさんあります。
この項目では、レジンの気泡を取り除くためのエンボスヒーターの代用品として使える6つの方法を、更に詳しくご紹介します。
湯煎にかける
レジン液を温めると粘度が落ちて気泡が抜けやすくなります。
エンボスヒーターがなくても、湯煎でレジン液を温めればきれいに仕上がります。
型に流す前に湯煎で温めてから作業を始めましょう。
ただし、レジンを高温にしすぎると扱いづらくなるので、80℃くらいの湯煎が最適です。
家庭用ドライヤー
普通の家庭用ドライヤーがエンボスヒーターの代わりになります。
ほとんどの家にあるドライヤーは、使い方も簡単。
ただ、エンボスヒーターは弱い風力で高温を出すのに対し、ドライヤーは強風なので、使う際は周囲に注意しましょう。
ヘアピンで気泡除去
ヘアピンもレジンの気泡除去に役立ちます。
多くの家庭にあるヘアピンを使えば、曲がった部分で気泡をすくい取ることができます。
小さな気泡も簡単に除去可能なので、是非お試しください。
爪楊枝で気泡除去
どの家庭にもある爪楊枝は、レジン作業に非常に役立ちます。
使い捨てができるので、異なる色のレジンを使う時も、新しい爪楊枝に交換して色が混ざるのを防げます。
気泡を潰したり、すくい取るのに爪楊枝を使えば、簡単に気泡を取り除くことができます。
ライターやチャッカマン
レジン作業で一つずつ気泡を取るのは手間ですね。
そんな時には、ライターやチャッカマンを使う方法が便利です。
レジンは粘度が高いため、放置すると気泡が上がってきます。
ライターやチャッカマンでレジンの表面を軽く温めると、気泡が浮き上がって消えます。
ただし、レジンの型や容器が熱に弱いため、注意してレジンだけを温めるようにしましょう。
私もこの方法を好んで使いますが、火の取り扱いには注意が必要です。
スポイトを使う
スポイトを活用する方法も効果的です。
スポイトの尖った先端は、気泡を除去する際にも役立ちます。
この方法は手軽で、気泡がある箇所にスポイトを近づけて気泡を吸い上げるだけです。
ただ、力の入れ方には注意が必要です。
強く吸いすぎると、レジン液を誤って吸い取ることがあります。
その結果、レジンの量が減少してしまうため、吸引時には力加減に気をつけましょう。
綿棒を使う
綿棒は気泡除去の代わりになるアイテムとしても使えます。
気泡ができた部分に綿棒の先を軽く当てて、気泡を消すことができます。
しかし、綿棒を使用する際は少し注意が必要です。
綿棒の繊維がレジンに混ざり込んでしまうことがあるので、綿棒で軽く触れる程度にして、あまり強く押し付けないようにしましょう。
暖かい場所の活用
暖かい場所にレジンを置くことで、簡単に温めて気泡を取り除けます。
お湯を入れた容器にラップを張り、その上にレジンを置くだけでOKです。
また、冬場にはホットカーペットやこたつを利用するのも良いでしょう。
ただし、この方法ではレジンを温めるのに時間がかかるので、余裕を持って行うことをおすすめします。
エンボスヒーターがなくても、これらの方法を試せば気泡を取り除くことができ、複数の方法を組み合わせるのも効果的です。
続いて、エンボスヒーターがどのようなアイテムか簡単に説明します。
エンボスヒーターとは:ハンドメイドに必須の便利グッズ
エンボスヒーターは、クラフト作業に最適な温風を出す、ハンディサイズの商品です。
ほとんどのモデルは、120℃から150℃の低温・250℃から300℃の高温に調整可能です。
エンボスヒーターはハンドメイドの世界では非常に重宝されるアイテムですが、ハンドメイド初心者にはまだあまり知られていないかもしれません。
私自身も、ハンドメイドを始めるまではエンボスヒーターのことを知りませんでした。
エンボスヒーターは以下のような多様なクラフト作業に使用できます。
- レジンの気泡除去
- プラバン制作
- エンボス加工
- プラスチック粘土の柔らかさ調整
- キャンドル製作
特にレジンクラフトでは、気泡を取り除くのに頻繁に用いられます。
エンボスヒーターはオンラインで2,500円程度で手に入りますが、一般のホームセンターや家電量販店ではあまり見かけないことが多いです。
手芸店では扱っていることもありますが、取り扱いの種類は限られています。
私も最初は手芸店がどこにあるかわからなかったので、エンボスヒーターを購入する際はオンラインショップが便利でした。
エンボスヒーターの購入を考えている方は、ぜひこの情報を参考にしてみてください。
エンボスヒーターの代用でドライヤーを使う場合:機能の比較
エンボスヒーターとドライヤーは外見上似ていますが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか?
私もエンボスヒーターについて調べているとき、その外観の類似点に気づきました。
そこで、これら2つのアイテムの機能的な違いを詳しく比較してみました。
エンボスヒーター | ドライヤー | |
温度 |
低温:120~150℃ 高温:250℃~300℃ |
100~120℃ |
風量 |
低温設定で風量弱 高温設定で風量強に切り替え |
弱風設定でエンボスヒーター「風量強」の2倍程度 |
気泡の抜けやすさ |
高温・風量強なら1分程度でほとんどの気泡が抜ける |
弱風設定1分程度で、大きな気泡は抜ける |
エンボスヒーターとドライヤーの最大の違いは、温度設定と風量にあります。
特にレジン作業で重要な気泡の除去は、エンボスヒーターの方が気泡を取り除きやすいです。
ドライヤーは広範囲に温風を送るために設計されていますが、エンボスヒーターは特定の狭い範囲を集中的に温めることができます。
この特性は、細かなクラフト作業に適しています。
また、風量に関しては、ドライヤーの弱風設定でもエンボスヒーターの2倍程度の風量があります。
エンボスヒーターは、ドライヤーの半分の風量で高温にすることができるので、この点も大きな違いと言えます。
ドライヤーを使う際は、レジン作品や周囲の物が飛ばされないように注意が必要です。
レジンクラフトでは、気泡をデザインの一部として取り入れることもあります。
その場合、ドライヤーで大きな気泡だけを除去し、細かい気泡は意図的に残す方法も考えられます。
エンボスヒーターを持っていなくても、ドライヤーを使って効果的に大きな気泡を除去する方法を試してみてはいかがでしょうか。
エンボスヒーターを使ったプラ板クラフトの魅力
エンボスヒーターに関する代用品をこれまでご紹介してきましたが、今度はエンボスヒーターを活用したプラ板の作り方をご紹介しましょう。
プラ板は、好みの色で絵を描き、オーブントースターで熱処理して作るプラスチック製のハンドメイドアイテムです。
100円ショップで購入でき、気軽に楽しめることから人気を集めています。
ただ、通常はオーブントースターが必要で、なければ作成が難しいです。
そこで、オーブントースターの代用品としてエンボスヒーターを使って、プラ板を作ることが可能です。
私も、食品を調理するオーブントースターでクラフト作業をするのに抵抗を感じていましたが、エンボスヒーターなら気軽に試せます。
プラバンをオーブントースターに入れる事に抵抗を感じる方は、エンボスヒーターを使用してみるのも良いでしょう。
プラ板作成に必要な物品は以下の通りです。作成時の参考にしてください。
プラバン制作に必要な物
- プラ板
- エンボスヒーター
- プラ板を置く台2つ(1つはプレス用)
- 熱から手を守るための軍手や保護手袋
- プラ板をしっかりと持つためのピンセット(あれば)
エンボスヒーターが高温になるため、プラ板を置く台の材質には注意が必要です。
事前準備
プラ板クラフトに挑戦する前に、不要な厚めの板や本を2枚用意し、それぞれにクッキングシートを貼り付けて作業台を準備すると良いです。
1枚はプラ板を乗せるため、もう1枚は加熱後にプラ板を平らに保つプレスとして使用します。
エンボスヒーターは穏やかな風を出しますが、小さなプラ板を吹き飛ばす恐れがあるため、工夫が求められます。
特に小さいプラ板を加工する際は、アルミホイルを皿形に成形し、その上にクッキングシートを敷いた台が適しています。
アルミホイルは一度しわをつけてから伸ばし、中央を少し凹ませるとプラ板が飛びにくくなります。
もし余分なアウトドア用アルミ皿があれば、その耐熱性を利用するのも良いでしょう。
準備ができたら、以下の手順でプラ板クラフトを作りましょう。
作成手順
- プラ板に好きなデザインをマジックやペンで描く
- 準備した台の上にプラ板を配置する
- 周囲に燃えやすい物がないことを確認する
- エンボスヒーターをプラ板から5cm以上離して温風を当てる
- 均等に風を当ててプラ板が縮むのを待つ
- プラ板が平らになったら、プレス用の板や本を使って形を整える
- プラ板が冷めたら、あなたの作品が完成です!
エンボスヒーターを用いたプラ板作り、いかがでしたか?
この手法なら、クラフトの初心者や手先が不器用な方でも簡単に楽しめるはずです。
エンボスヒーターをお持ちの方は、プラ板作りにオーブントースターの代わりとして使ってみるのも一つのアイデアですね。
エンボスヒーターの代用品:まとめ
この記事では『エンボスヒーターの代用品8選!ドライヤーやチャッカマンなど家にあるもの』について紹介しました。
- エンボスヒーターの代用になる8つのアイディアは、『湯煎にかける/家庭用ドライヤー/ヘアピンで気泡除去/爪楊枝で気泡除去/ライターやチャッカマンを使う/スポイトを使う/綿棒を使う/暖かい場所の活用』です。
- エンボスヒーターは、クラフト作業に最適な温風を出す、ハンディサイズの商品です。
- エンボスヒーターとドライヤーの最大の違いは『温度設定と風量』です。
- ドライヤーでも大きな気泡の除去は可能ですが、細かい気泡はエンボスヒーターの方がおすすめです。
プラ板作成には、エンボスヒーターをオーブントースターの代替として使用できます。
エンボスヒーターは、その便利さと多様な代用方法で、クラフト作業をより楽しく、安全に行えます。
これらのヒントを活かして、ハンドメイドで世界に一つだけの特別なアイテムを作ってみませんか?