農作物の栽培を楽しむ方々、害虫に悩まされていませんか?
特にカメムシは、様々な作物に被害を与えることがあります。
カメムシは果実や葉について栄養を吸収し、作物の成長を妨げることがあります。
カメムシが好む野菜としては、トマト・ナス・人参・ジャガイモ・ピーマン・パプリカ・オクラ・枝豆などが挙げられます。
この記事では、
・カメムシの駆除にコーヒーを活用する方法:3選
・カメムシ駆除にコーヒーが有効な理由
・コーヒーでカメムシを退治する場合の注意点
・コーヒーで駆除できるカメムシ以外の害虫
・カメムシ退治(コーヒー以外)の方法
・カメムシが家の中にいた時の捕まえ方
・カメムシ駆除の時に避けるべき行動
についてご紹介したいと思います!
カメムシ駆除にコーヒーを活用する方法:3選
カメムシの駆除にコーヒーを活用するには、コーヒー液をスプレーする、コーヒーカスを撒く、コーヒーカスを置くという方法があります。
カメムシ退治に使うコーヒーは、日頃飲んでいるコーヒーで十分です。
インスタントコーヒーやドリップコーヒー・缶コーヒーなど、どんなタイプでも使えますが、缶コーヒーはコストが高いのであまりお勧めできません。
①コーヒー液をスプレーする
コーヒーを活用したカメムシの駆除方法のなかで、一番効果的なのがコーヒー液をスプレーする方法です。
コーヒーを薄めた液を作り、これをスプレーしてカメムシを退治することができます。
コーヒースプレーの作り方
- 普段飲むコーヒーの、1.5倍のコーヒーの粉を用意する
- コーヒーを抽出する水の量は、普段飲む量で抽出する
- 抽出したコーヒーと水を「1:2」の割合で薄めて、スプレーボトルに入れる
カメムシ駆除用のコーヒーは、普通に飲むよりも少し濃く淹れると良いでしょう。
普段、コーヒーの粉を10g使っている場合は、15g用意してください。
抽出したコーヒーを倍量の水で薄めてスプレーボトルに入れたら、カメムシが多く現れる場所に散布します。
特に、植物の葉の表面・裏面の両方に吹き付けることが大切です。
理想的には毎日行うと良いですが、2日に1回でも問題ありません。
2週間続けると、効果が見られ始めるはずです。
化学農薬の使用を控えたい方には、この方法がおすすめです。
②コーヒーカスを撒く
カメムシがよく出る場所にコーヒーカスを撒くことも有効です。
コーヒーの粉を食べたカメムシは、含まれるカフェインの効果で麻痺し、最終的には死に至ることがあります。
コーヒー粉の準備方法
- コーヒーをドリップして粉を用意する
- カメムシが出る場所にコーヒーカスを撒く
これらの手順で、カメムシの問題を環境に優しく、効果的に解決することができます。
③コーヒーカスを置く
コーヒーカスを撒かずに、カメムシが多く集まる場所に置いておくと、カフェインの作用で麻痺させ、最終的には死滅させることができます。
コーヒーカスの使用方法
- コーヒーを淹れ、使用後のカスを取り出す
- このカスをカメムシが多く出現する場所に置く
これらの方法で、手軽にカメムシを退治することができます。
身近な材料を使用するので、ぜひお試しください。
カメムシ駆除にコーヒーが有効な理由
カメムシ駆除にコーヒーが有効な理由は、
- コーヒーにはカフェインが含まれている。
- カフェインがカメムシの神経系に作用し、麻痺させる可能性がある。
- コーヒーの特有の苦味がカメムシを遠ざける効果がある。
の3つです。
科学的には、コーヒーのカフェインがカメムシの神経系に作用し、麻痺を引き起こすとされています。
これは、カフェインが神経伝達物質の働きを妨げることで起こります。
さらに、コーヒーの苦味はカメムシに不快感を与え、忌避反応を促します。
この効果は、カメムシがその苦味を感じ取った結果で、一般的なコーヒー豆に含まれるカフェイン濃度で、十分な駆除効果が得られることが期待されます。
化学農薬を避け、自然環境を尊重しながら害虫を管理したい場合、コーヒーを使った駆除法は適切な選択肢です。
ただし、使用量や散布の方法に注意し、過剰な使用は植物に害を及ぼす可能性があるため、慎重に行う必要があります。
コーヒーでカメムシを退治する場合の注意点
コーヒーを使ってカメムシを退治する場合は、コーヒーの濃度調節、散布する頻度、植物への影響に注意してください。
カメムシをコーヒーで駆除する場合、植物や周囲の環境に与える影響を最小限に留めるために、適切な方法で効果を引き出すことが大切です。
コーヒーの濃度調節
コーヒー液の濃度は、駆除効果に大きく関わります。
濃度が高すぎるとカメムシが誘引される恐れがある一方、濃度が低すぎると効果が不十分になります。
通常、ドリップコーヒーの理想的な比率はコーヒー粉と水の比で「1:16」ですが、カメムシ駆除にはより濃い「1:10」の比率で混合することがおすすめです。
定期的に散布する
コーヒー液を使用する際は、その効果を維持するために定期的な散布が必要です。
植物には2日おきにコーヒー液をスプレーすることが良いとされています。
植物の種類や成長段階に応じて適切な量を調整し、根腐れや葉焼けを避けることが大切です。
植物への配慮
コーヒー液は特定の植物に対して悪い影響を及ぼす可能性があります。
酸性を好まない植物への使用には、特に注意が必要です。
そのため、全面的に使用する前に、植物の一部の葉にコーヒー液を試しに散布し、24時間後にその影響を確認することをお勧めします。
これらの点に注意することで、カメムシを効果的に駆除しながら、周囲の環境や他の生物に悪影響を与えないようにすることができます。
使用するコーヒー液の量や頻度にも注意を払うことが求められます。
コーヒーで駆除できるカメムシ以外の害虫
カメムシの駆除にはコーヒーが有効ですが、カメムシ以外にも、ハダニ・アブラムシ・ヨトウムシ・ネコブセンチュウなどの害虫にも、コーヒーは効果があると言われています。
特にベランダやプランター菜園でよく見られるハダニやアブラムシに対しては、濃く淹れたコーヒーを霧吹きで散布することで駆除することが可能です。
また、畑などの地植えの家庭菜園で出現するヨトウムシやネコブセンチュウには、コーヒーカスを土に混ぜ込むことで対処することができます。
カメムシ退治(コーヒー以外)の方法
コーヒー以外のカメムシ退治の方法は、防虫ネットの使用、家の隙間や割れ目を塞ぐ、通気口や窓への網戸の設置、ハーブ栽培、防虫剤や忌避剤の使用などがあります。
防虫ネットの使用
防虫ネットを用いた方法は、カメムシが農作物に近づくのを物理的に防ぎます。
カメムシは飛んでくることもあれば歩いてくることもあるため、地面を含めて隙間なくネットを張ることが効果的です。
さらに、カメムシの中には小さい種類もいるため、細かい網目のネットを選ぶことが重要です。
家の隙間や割れ目を塞ぐ
カメムシが家に侵入するのを防ぐ最良の方法は、入り込む可能性のある場所を物理的に塞ぐことです。
一戸建てでは壁やドアの隙間が、マンションでは玄関ポストの隙間が主な入り口となります。
これらの箇所は、隙間シールやコーキング材を用いてしっかりと封じると良いでしょう。
通気口や窓への網戸の設置
すべての入り口を閉塞するのは現実的ではありませんので、通気口や窓には網戸の設置が推奨されます。
マンションにも後から取り付け可能な網戸が市販されており、自分で設置することが可能です。
ただし、マンションでは窓の外側が共有スペースになることが多いので、設置する際は大家さんや管理会社に確認が必要です。
ハーブ栽培
カメムシはハーブの香りを苦手とするため、ミントなどのハーブを庭やベランダで育てるのも効果的です。
ハーブは料理やハーブティーに使用することもでき、家庭菜園としても楽しめます。
防虫剤や忌避剤の使用
化学薬品の使用に抵抗がない場合は、カメムシ専用の忌避剤(きひざい)の利用も一つの手段です。
やはり専用で開発された忌避剤は効果が期待されます。
他の方法を試しても十分な効果が得られない場合は、ひとまず防虫スプレーを1本でも備えておくと良いでしょう。
カメムシが家の中にいた時の捕まえ方
カメムシが家の中にいた時の捕まえ方は、お箸でつまむ、ガムテープを丸めて粘着面に引っ付ける、ビニール袋や空き瓶を使う、ペットボトルに追い込むなどの方法があります。
カメムシは触ると不快な臭いを放つため、触らずに捕獲することが大切です。
私は家の中にカメムシが出ると、
- 空のペットボトルを半分に切る
- 底の部分をカメムシの上からかぶせる
- 底から紙(新聞紙やチラシ)などを差し込み、密閉空間を作る
- 紙ごと持ち上げて外に運び、カメムシを捨てる
という方法で、カメムシを外に逃がしています。
生きたままカメムシを逃したくない場合は、ガムテープの接着面にカメムシを1匹引っ付けて、ガムテープを折りたたんでカメムシを密閉してゴミ箱に捨てる(潰さない)のがおすすめです。
これらの方法を用いれば、カメムシを安全に捕獲できます。
カメムシ駆除の時に避けるべき行動
カメムシを駆除する際に避けたい行動は、掃除機で吸い取る、叩いたり潰したりする、効果が遅い低毒性の防虫剤の使用です。
これらの行動はカメムシにストレスを与え、結果的に強烈な臭いを発生させる可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
カメムシは危険を感じるとその臭いを放つため、刺激せずに駆除することが肝心です。
特に掃除機での吸引は絶対に避けてください。
過去に私もこの方法を試したことがありますが、掃除機内部にカメムシの臭いが染み付き、使用する度に部屋中がその臭いで充満するという大変な事態になりました。
カメムシの駆除にコーヒーを活用する方法:まとめ
この記事では『カメムシの駆除にコーヒーを活用する方法3選』『カメムシにコーヒー効く理由や注意点』を紹介しました。
- カメムシの駆除にコーヒーを活用する方法は『コーヒー液をスプレーする・コーヒーカスを撒く・コーヒーカスを置く』です。
- カメムシ退治にコーヒーが有効な理由は『コーヒーのカフェインがカメムシの神経系に作用し、麻痺させる可能性がある』『コーヒーの特有の苦味がカメムシを遠ざける効果がある』からです。
- コーヒーを使ってカメムシを退治する場合は『コーヒーの匂い・コーヒーの使用量』に注意してください。
- カメムシ以外にも『ハダニ・アブラムシ・ヨトウムシ・ネコブセンチュウ』などの害虫にも、コーヒーは効果があると言われています。
- コーヒー以外のカメムシ退治の方法は『防虫ネットの使用・家の隙間や割れ目を塞ぐ・通気口や窓への網戸の設置・ハーブ栽培・防虫剤や忌避剤の使用』などがあります。
- カメムシが家の中にいた時の捕まえ方は『お箸でつまむ/ガムテープを丸めて粘着面に引っ付ける
/ビニール袋や空き瓶・ペットボトルに追い込む』です。 - カメムシを駆除する際に避けたい行動は『掃除機で吸い取る・叩いたり潰したりする・効果が遅い低毒性の防虫剤の使用』です。
コーヒーは、カメムシやその他の害虫駆除にも効果があるので、化学薬品に抵抗がある方におすすめです。
カメムシの駆除でお困りの場合は、ぜひ一度試してみてください。
-
参考カメムシ大量発生2023どこ?注意報は14県→21県へ!原因と対策を紹介
続きを見る