誰かから妊娠したと報告を受けると、多くの人は自然に「おめでとう」と祝福の言葉を返そうとします。
しかし、その妊娠が計画通りなのか突然のことなのかはわからないので、「おめでとう」という言葉が適切ではない場合もあります。
祝福の言葉をプレッシャーに感じる妊婦さんもいるため、どのような言葉を掛ければいいか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、妊娠報告で「おめでとう」と言わないほうがいい場合や、「おめでとう」の代わりに使いたい言葉をご紹介したいと思います！
妊娠報告でおめでとうと言わない方がいい場合
妊娠報告で「おめでとう」と言わない方がいいのは、本人が予定していなかった妊娠・過去に流産や早産を経験している人・妊娠の不安でナーバスになっている人の場合です。
妊娠の報告を受けた時、必ずしも祝福の言葉を言うのが適切とは限りません。
妊娠は喜ばしいことですが、妊婦さん自身の心境は複雑です。
妊娠による体調の変化や、これからの生活の変化に対する不安など、心の動揺を引き起こすこともあります。
予定外の妊娠であったり、職場で妊娠を秘密にしておきたいという場合もあるでしょう。
また、過去に流産や早産を経験している場合、無事に赤ちゃんを産むことができるかどうか心配して、神経質になることもあります。
妊婦さんの心情は人それぞれで、祝福の言葉がかえってプレッシャーや負担になることもあるのです。
特に、本人から直接聞いたわけではなく、他の人から妊娠を知った場合、祝福の言葉を伝えると、プライバシーの侵害や悲しみを引き起こすことがあります。
妊娠報告を受けた時の、「おめでとう」以外の言葉選びのポイントや、妊娠中に嬉しいと感じる言葉について、詳しくご紹介します。
妊娠報告に対する言葉選びのポイント
妊娠に関する報告は、事情や心境が人それぞれです。
親しい関係でない限り、その妊娠が待ち望まれたものかどうかを判断するのは難しいものです。
そんな中で、妊娠の報告を受けた際には、一般的な「おめでとう」という言葉を避け、他の種類のメッセージや返答を考えることが良いとされています。
例えば、「おめでとう」とは異なる適切な返答として、妊娠中の体調への配慮が挙げられます。
妊娠は身体や心に不安定さをもたらすことがあります。
- 「体を大事にしてね」
- 「体調を第一に考えてくださいね」
といった言葉は、妊婦さんにとって好印象を与えます。
さらに、「無理をせず休んでくださいね」という言葉も、妊婦さんにとって温かい気持ちにさせます。
妊婦さんの中には、自分の妊娠が他人に迷惑をかけるのではないかと心配し、控えめになる人も多いです。
そのため、周りからの積極的な支援の申し出は喜ばれることがあります。
妊娠が本人にとって待ち望んでいたものであれば、その喜びを共に分かち合うことも大切です。
また、妊娠は非常にデリケートな問題を含んでいることが多いため、秘密にしておくことが望ましいです。
特に妊娠初期は流産のリスクが高いので、妊婦さん自身も報告のタイミングについて悩むことがあります。
適切なタイミングで妊娠のニュースを伝えるのは、妊婦さん自身の意志に任せるのがトラブルを避ける上で重要です。
他人がこの話を広めるのは避けましょう。
妊娠報告に贈る「おめでとう」以外のメッセージ12選
妊娠を知った際、妊婦さんへの励ましやサポートの言葉をどう伝えるか、いくつかの例を紹介します。
友人・配偶者・親・そして職場といった立場から、妊娠中の女性が心に残ると感じる言葉を挙げていきます。
友人の場合
- 「これからママ友になれるね」
- 「楽しみだね」
- 「マタニティライフをエンジョイして」
といったポジティブなメッセージが好まれます。
配偶者の場合
- 「本当に嬉しい」
- 「これからのことが待ち遠しい」
- 「産後のサポートは任せて」
- 「子育ては二人でやろう」
という表現が妊婦さんの心に深く響き、安心感を与えるでしょう。
親の場合
- 「とても嬉しいよ」
- 「何かあったらいつでも手伝うからね」
というサポートの言葉が心強いと感じられます。
職場の関係者の場合
- 「妊娠中は十分にサポートするよ」
- 「体調を最優先にして」
という言葉が、安心と安全感を与えます。
産休に入る妊婦さんには、「産休後もまた一緒に働けるのを楽しみにしてるよ」というメッセージが、復帰後の期待を伝え、喜ばれることがあります。
妊婦さんは自分の妊娠がどのように受け入れられるかを気にするものです。
広い心を持ち、安心を感じさせる言葉を選んで伝えましょう。
妊娠報告の時に言わないほうがいい言葉
妊娠報告の時に言わない・使わない方がいい言葉をご紹介します。
「頑張って」はプレッシャーになる
「頑張って」という言葉は避けた方が無難です。
応援の意味合いがあっても、妊婦さんにはストレスを与えかねません。
妊娠中の女性は、日常とは異なる特別な状況で生活しており、すでに多くのことに取り組んでいます。
そのため、彼女たちは『既に頑張っている』という感覚が強いかもしれません。
先述したように、体調への気遣いを表す言葉のほうが、妊婦さんにとって安心感を与えることが多いです。
余計なアドバイスはしない
出産経験者の中には、初めて出産する妊婦さんへ『アドバイスをしたい』と思うことがあるでしょう。
しかし、妊婦さんから相談があるまでは、自発的にアドバイスをするのは控えめにした方が良いかもしれません。
ほとんどの妊婦さんが医師の助言に従っており、それと矛盾する情報を受け取ると混乱する可能性があります。
経験あるママたちの意見もさまざまで、それが逆に妊婦さんにストレスを与える場合もあるため、最初は静かに見守ることが望ましいとされています。
マイナスなイメージの言葉
手紙やメールを送る場合は、マイナスなイメージのある言葉（忌み語）は使わないように注意しましょう。
例えば、
- 四・九（死や苦を連想させる）
- 流れる
- 落ちる
- 消える
- 敗れる
などです。
妊娠報告で「おめでとう」を言わない方がいい場合：まとめ
この記事では『妊娠報告でおめでとうを言わない方がいい場合』『代わりの言葉12選』についてご紹介しました。
- 本人が予定していなかった妊娠・過去に流産や早産を経験している人・妊娠の不安でナーバスになっている人の場合は「おめでとう」という言葉は控えましょう。
- おめでとう以外では、妊娠中の体調を気遣う言葉が喜ばれます。
妊娠の報告を受けると、自然に「おめでとう」と伝えたくなりますが、妊婦さんの立場や感情によっては、この言葉が負担や不適切に感じられることがあります。
妊婦さんが自身の妊娠についてどのように感じているかがはっきりしない場合、すぐに「おめでとう」と言うのではなく、その健康状態や気持ちを考慮した言葉を選ぶべきです。
一方、妊婦さんが自分の妊娠を喜んでいることが明らかな場合は、「おめでとう」と祝福するのが適しています。