中学校のPTAへの参加について、多くの親御さんが忙しさや経済的な負担を理由に悩んでいます。
もしPTAへの不参加が子どもの学業評価に影響を及ぼすなら、無理してでも参加を検討する必要があるかもしれません。
そんな不合理と思われる活動がどうして行われているのか、調査してみました。
中学校のPTAに入らないと内申点は下がる?
中学校のPTAに入らないと内申点が下がるという事は無く、PTAへの参加が子どもの学業評価に直接影響を与えることはありません。
その理由としては、
- PTAは学校とは別の独立したボランティア団体で、参加は任意です。
- PTAの活動は学校教育とは異なるものです。
- 生徒の学業評価はPTAの活動とは無関係です。
という事があげられます。
学業評価は生徒の学力に基づいており、親の職歴やPTAへの参加とは関係ありません。
例えば、テストの成績が同じ生徒の申点が、親がPTAに参加しているかどうかで変わるとしたら、それは大きな問題です。
PTAは学校とは別の任意の団体であり、親の活動が子どもの学業評価に影響することは不当です。
親と子は別の個人であり、独立した人格を持っています。
そのため、PTAの活動が子どもの進路に影響を及ぼすことは問題があると考えられます。
中学校は義務教育の一部で、生徒は個人として尊重されるべきです。
憲法では個人の尊厳と平等原則が保障されており、親の活動による子どもの評価の差別化は、これに反するものです。
PTAは任意の団体であり、学業評価は生徒の個人的な成績に基づいています。
従って、親がPTAに参加するかどうかは、子どもの学業評価に影響しません。
内申点と内申書の違いについて
内申点と内申書は、次のように異なります。
- 内申点:通知表にある5段階評価を9教科で合計した点数
- 内申書:生徒の行動や生徒会活動などの全体的な評価、内申点も含まれる
内申点は、生徒の通知表に基づく点数であり、PTA活動とは直接的な関わりはありません。
内申点の計算は、9教科の5段階評価を合わせたもので、最高45点(各教科5点満点)です。
ここまで見ると、PTA活動は「内申書の方に影響があるのか?」と疑問に思いますが、これもPTA活動が関係することはありません。
PTAに参加しない場合の内申点の確認方法
子供の内申点を知る方法として、市町村の教育委員会に情報開示を請求する方法があります。
内申書の開示は最高裁判所によって認められており、開示される内容とされない内容は以下の通りです。
- 開示されない内容:所見欄・特別活動記録欄・行動・性格記録欄
- 開示される内容:各教科の学習記録欄内の評定
内申書の所見欄などは開示されませんが、教育上の評価は適切である必要があります。
マイナス評価がある場合は、常に生徒や保護者に通知し、適切な指導を行う必要があります。
さらに、開示に伴うトラブルを防ぐために、教師は信頼関係の構築に努めるべきです。
内申書に記載された評価、特に開示されない部分については、教師に説明責任があります。
内申点の開示請求時には、教師が責任を持って適切に対応することが重要です。
PTAへの参加が子供の内申点に影響しているかどうかを確認する際にも、開示請求は有効です。
生徒が請求すれば、内申書の開示が可能です。
特に高校受験時には、教育委員会に請求方法を確認することをお勧めします。
過去に内申点の計算ミスで受験結果に影響が出た事例もあるため、確認は大切です。
中学校のPTA参加と内申書評価の関連性は?
中学生の内申点における不公平さや理不尽さが、親のPTA参加によるものであるという見方は、正確ではありません。
内申点は通知表の成績を点数化したものに過ぎず、不公平さや理不尽さの問題は、むしろ内申書の評価基準に存在すると考えられます。
例として、学業成績や授業への参加度・部活動においてほぼ同等の成果を上げている生徒AとBを考えてみましょう。
これらの条件が等しいのであれば、理論的には彼らの内申書の評価も等しいはずです。
しかし、もし生徒Aの評価がBよりも高くなった場合、その理由は何でしょうか?
もし生徒Aが教師から好意的に見られている一方で、生徒Bが教師にとって扱いにくい性格である場合、このような教師の個人的な感情が内申書の評価に影響していると考えられます。
この場合、同じ学業成績を持つ生徒であっても、教師の主観によって内申書の評価に差が出る可能性があるのです。
このような主観的な評価方法による不公平感は多くの人に共感され、一部の生徒が教師に好かれようとする行動を取ることもあるでしょう。
教師はそれぞれ異なる価値観を持つ人間であり、重視するポイントが異なるのは自然なことですが、教師の個人的な好みや偏見が生徒の進路に大きな影響を与えることは問題があると言えます。
結局のところ、内申書の評価における不公平さや理不尽さは、PTAへの親の参加の有無ではなく、教師の個人的な判断によるものと考えられます。
内申書の評価の重要性と問題点
内申書の評価が教師の主観に影響される可能性を踏まえて、その重要性について詳しく調査しました。
その結果、以下のことが判明しました。
- 高校入試では、筆記テストの成績と内申書の総合評価が合否を左右するため、内申書が重要な役割を担っています。
- 中学校の教師が社会的な影響力や権威を維持するために、内申書が用いられることがあります。
高校入試における内申書の重要性を探る調査では、その具体的な理由を特定することは難しかったです。
そこで、教師の権威維持という観点から内申書の使用について考察します。
例えば、完璧なテスト成績を持つ生徒でも、教師の主観によって内申書の評価が低くなることがあります。
逆に、教師に気に入られた生徒は高評価を受けることも。
このように、内申書の操作により、高校入試の総合点に影響を及ぼし、教師の社会的な地位を保つことができるのです。
内申書の必要を理解する上で、評価を向上させるために、生徒や親が教師に取り入る行動をとる可能性もあります。
総合的な人間性を評価する観点からは、内申書は道徳的に価値ある制度とも考えられます。
しかし、教師の個人的な主観に依存することから、不公平で無意味と感じる人も少なくありません。
中学校のptaと内申の関係について:まとめ
この記事では『中学校のPTAに入らないと内申点は下がるのか』についてご紹介しました。
中学校のPTAに入らないと内申点が下がるという事は無く、PTAへの参加が子どもの学業評価に直接影響を与えることはありません。
その理由としては、
- PTAは学校とは別の独立したボランティア団体で、参加は任意。
- PTAの活動は学校教育とは異なるもの。
- 生徒の学業評価はPTAの活動とは無関係である。
という事があげられます。
中学校のPTAに関して深く分析することで、PTAへの不参加が内申点に与える影響についての理解が深まりました。
一見、理不尽で無意味に思える部分もありましたが、その背景にある理由が明らかになり、調査の有用性が確認されました。
この情報が皆さんの参考になることを願います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。