「学生割引」というのは、様々な状況で恩恵を受けられる非常に便利なサービスです。
特に学生にとって、映画館を含む多くの施設でこの割引を使う機会が多いのではないでしょうか。
意外かもしれませんが、学生割引はJRの新幹線でも利用可能です。
条件を満たせば、新幹線での移動時にも学割が適用されます。
新幹線の学割の買い方や、代理での購入が可能か、学生証のみで購入できるかどうか、多くの人が疑問に思うことでしょう。
これらの割引を活用しないのはもったいないです。
特に、帰省や就職活動の際に新幹線を利用する方にとっては、非常に役立つ情報です。
この記事では、新幹線の学割の買い方や、利用時の注意点などについて詳しく説明します。
新幹線の買い方で学割2割引を適応させる手順
新幹線チケットの買い方で学割2割引を適応させる手順は、①学校で学割証を取得する ②みどりの窓口でチケットを購入する ③チケット2枚を持って新幹線に乗るです。
インターネットでの予約や自動券売機では、学割チケットを購入することができません。
これらのステップで、簡単に新幹線の学割チケットを手に入れることができます。
また、学割チケットを買う時に「本人以外が代わりに窓口で買っても大丈夫?」と疑問に思うこともあるでしょう。
この点や、他の注意点についても詳しくご案内します。
①学校で学割証を取得する
新幹線の学割チケットを購入するためには、まず学校に申請して学割証(学生生徒旅客運賃割引)を取得する必要があります。
大学生の場合、証明書自動発行機で発行可能な場合もあります。
申請書の形式は学校によって違うので、不明な点は事務担当者に確認してください。
学割証の発行には数日かかることがあるので、余裕を持って手続きを行いましょう。
学割証の必要枚数は?
新幹線の学割を使う際には、通常、一つの旅程に対して1枚の学割証が求められます。
これは、片道利用でも往復利用でも同様です。
ただし、行きと帰りで異なる駅を利用し、それぞれの片道チケットを別々に購入する場合は、2枚の学割証が必要となる点に注意が必要です。
学割証の有効期間は発行から3ヶ月間となっています。
また、学校によっては年間の発行枚数に制限が設けられていることもありますので、自分の学校で確認することを推奨します。
面倒に思うかもしれませんが、事前の確認を怠ると、必要な時に使えないという事態に陥る恐れがあります。
②みどりの窓口でチケットを購入する
新幹線の学割チケットを購入するためには、学割証(学生生徒旅客運賃割引)を持って、みどりの窓口に足を運ぶ必要があります。
インターネットでの予約や自動券売機では、学割チケットを購入することができませんので、この点は注意しましょう。
購入する際には、学校から発行された学割証を忘れずに持参してください。
みどりの窓口周辺に乗車券の申込書が置いてあるので、記入してください。(行きと帰りの経由が違うなら、2枚書きましょう)
あとは、みどりの窓口のスタッフに学割チケット購入の旨を伝えれば問題ありません。
窓口での手続きは少々時間がかかりますが、直接スタッフとのやり取りが可能なため、不安な点を確認できます。
ミスのリスクも低減されるため、安心して利用できる方法です。
③チケット2枚を持って新幹線に乗る
新幹線の学割チケットを入手した後は、いよいよ新幹線に乗車します。
新幹線の改札口では、購入済みの「学割乗車券」と「新幹線特急券」の2枚を重ねて改札機に通します。
ここでのポイントは、2枚をきちんと重ねて通すことです。
改札を通った後は、予約済みの指定席か自由席に向かってください。
新幹線の学割チケットは当日購入もOK!
新幹線の学割チケットは、乗車当日でも購入することができます。
ただし、当日は駅が混雑している可能性があるので、余裕をもって行動することが大切です。
実際、当日は予想外の混雑や他のトラブルに対処する必要が出てくることもあります。
そのため、可能であれば事前に購入しておく方が安心です。
ゴールデンウィーク・お盆・年末年始などの繁忙期には、特に窓口が混雑することが予想されるので、前もって購入しておくとスムーズです。
学割チケットはいつでも利用できますが、混雑を避けるためにも事前購入が推奨されます。
新幹線の学割チケットは本人以外の代理購入もOK!
新幹線の学割チケットは、本人以外の家族や代理人が購入することも可能です。
たとえば、親御さんが代わりに購入することもできます。
「学割証」を持っていけば、代理でチケットを購入することができるので、忘れずに持参しましょう。
特に忙しい学生にとって、代理購入ができるのは大きな助けになります。
購入時には、購入者の身分証明書を持参することをおすすめします。
新幹線の学割チケットの注意点!学生証では買えない
新幹線の学割チケットを購入・利用する際に気を付けたいのは、
- 学生証では割引が適応されない(学割証との勘違い)
- 遊び目的の旅行では学割証は使用不可
- 乗車時には学生証の持参が必要
という点です。
これらの注意点を守ることで、新幹線の学割を安心して利用できます。
これから学割の利用方法や注意点について詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
①学生証では割引が適応されない(学割証との勘違い)
新幹線の学割チケットを購入する際、学生証のみでは買えません。
実際、私の知り合いが、学生証のみで学割適用と誤解し(学割証の発行を忘れて)割引なしの通常料金で乗車したことがありました。
このような誤解が他にも起こり得ますので、注意が必要です。
学割チケットの購入には「学割証」が必ず必要です。
②遊び目的の旅行では学割証は使用不可
学割証は、学生の経済負担を軽減し、教育目的に貢献するために設けられています。
そのため、勉強や教育活動と関係のない趣味やレジャー目的の旅行では使用することはできません。
学割証を適用外の目的で使用し、それが学校に発覚した場合、通常料金の3倍の金額を支払うことになる可能性がありますし、学校からの懲戒処分を受けることもありますので、適切な使用に留意しましょう。
学割証で遊び目的の旅行がばれる理由やバレた時の処分については、こちらの記事で詳しく紹介しています↓
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参考学割証での旅行がばれる理由やバレた時の処分は?何に使えるか条件も紹介
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③乗車時には学生証の持参が必要
学生証だけでは学割チケットの購入ができないものの、乗車時には学生証を持参することが大切です。
新幹線の車内で車掌がチケットを確認する際、学割チケットを使用している場合、学生証の提示を求められることがあります。
学生証を忘れた場合、生徒手帳が身分証明として認められたケースもありますが、万が一のためにも学生証を携帯することをお勧めします。
新幹線が学割で運賃2割引になる仕組み
新幹線の学割は、正式には「学生割引乗車券」として知られています。
この割引はJRが認めた中学生から大学生、専門学校生までが対象で、片道の距離が101km以上の場合、運賃が20%割引になります。
この割引の計算方法について、さらに詳しく見ていきましょう。
新幹線学割の計算方法について
新幹線のチケットには「乗車券」と「特急券」の2つの種類がありますが、学割が適用されるのは「乗車券」だけです。
学割の計算は、乗車券の料金から20%引く(0.8倍して)、10円未満を切り捨てる方法です。
たとえば、東京から新大阪へ「のぞみ」の普通指定席を利用する際の通常料金は、
- 乗車券:8,910円
- 特急料金:5,810円
- 合計:14,720円
ですが、学割を適用すると乗車券が8,910円×0.8=7,120円になり、合計で1,790円の節約になります。
料金は利用する時期や列車によって変わりますが、この計算方法を覚えておくと便利です。
新幹線学割が使える条件
前述したとおり、新幹線を学割料金で利用するための基本条件は、片道の移動距離が101キロメートル以上であることです。
たとえば、東京駅から熱海駅までの距離は約104kmで、この区間は学割の対象となります。
しかし、新大阪駅から姫路駅までの距離は約91kmであり、この区間では学割の適用外です。
したがって、101キロメートル以上かどうかによって学割の利用可否が決定されるため、利用前には距離を確認することが重要です。
新幹線学割が適用される対象者
新幹線の学割は、中学生から大学院生までの幅広い学生層に利用可能です。
これには中学生・高校生・専門学校生・短期大学生・大学生・大学院生が含まれます。
中学生以降は、学割を使用しない場合、通常の大人料金が適用されることになります。
さらに、年齢に関わらず、例えば50歳で大学に在籍している方も、学生証を持っていれば学割の対象となります。
小学生以下の場合は、もともと子供料金の割引が適用されています。
新幹線の学割チケット返金について
学割で購入した新幹線チケットについても、未使用で有効期限内の場合、払い戻しを受けることができます。
ただし、払い戻しを行う際には手数料がかかるため、その点を留意する必要があります。
また、往復チケットを購入し、往路を利用した後に復路のみを返金希望する場合も、払い戻しが可能です。
ただし、このケースでは往復割引が無効になるため、往路の通常の料金(往復割引適用前)と手数料が差し引かれた後の金額が返されます。
新幹線の学割チケットと青春18切符の併用について
新幹線学割と、早割や往復割引・青春18切符などの併用は可能かどうかについてご説明します。
実は、学割は他の割引と組み合わせることができ、これによりさらにお得に新幹線を利用することが可能です。
早割との併用
新幹線を使う際に、学割と早割を併用することはできないことに注意が必要です。
利用者は、これらの割引オプションの中から1つを選択する必要があります。
多くの場合、早割の方が学割よりもコストを抑えることができます。
早割には様々なタイプがあり、利用できる区間や列車に特定の制限があります。
これらの条件に適合し、購入が可能な場合、かなりお得に新幹線に乗車することができます。
そのため、学割を利用する予定の際には、まず早割の条件を確認してみることを推奨します。
往復割引との併用
新幹線学割は往復割引との併用が認められており、これにより乗車券がさらに10%割引され、総合的に約30%の割引が適用されます。
学割と往復割引を併用する時の計算方法
乗車券×0.8(10円未満切り捨て)×0.9(端数切り捨て)+特急券=学割と往復割併用の新幹線料金
新幹線の往復割引の買い方や詳細については、こちらの記事で詳しく紹介しています↓
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参考新幹線の往復切符の買い方や注意点!割引で安く購入するコツも紹介
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割引特急券の併用
新幹線を利用する際、学割と割引特急券を併用して使用することができます。
学割は新幹線の「乗車券」に限定された割引ですが、これとは別に、特急券に適用される割引も同時に利用することが可能です。
割引特急券には、
- エクスプレス予約の「e特急券」
- e5489の「eきっぷ」
- JR九州のインターネット列車予約「eきっぷ・e早特」
など、様々なタイプが存在し、それぞれに特有の条件が設けられています。
学割とこれら割引特急券の併用により、さらに運賃を割安にすることができます。
特急券を購入する前に、これら割引特急券の情報を確認することをお勧めします。
青春18切符との併用
青春18切符は、新幹線の乗車に直接使用することはできませんが、新幹線で目的地まで移動した後、その地域で青春18切符を利用することは可能です。
この方法は、鉄道愛好家の間で「一気ワープ」として知られています。
新幹線の学割の買い方:まとめ
この記事では『新幹線の買い方で学割2割引を適応させる手順』『学生証と学割証を間違えないように注意』についてご紹介しました。
- 新幹線チケットの買い方で学割2割引を適応させる手順は、①学校で学割証を取得する ②みどりの窓口でチケットを購入する ③チケット2枚を持って新幹線に乗るです。
- 学割切符は当日購入・代理購入も可能です。
- 「学生証」と「学割証」は別物で、学生証のみでは学割チケットは買えません。
- 学割で新幹線に乗車する際は、学生証の提示が必要です。
これらの点を理解していただければ、新幹線を学割で利用する際にスムーズに手続きができるでしょう。
学割チケットの当日購入はトラブルが発生する可能性もあるので、できる限り事前に準備しておきたいですね。
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