発泡スチロールは電子レンジ不可！理由や適切な温め方･溶けた場合の掃除方法も紹介

テイクアウトの食事が発泡スチロール製の容器に入っていることは珍しくありません。

家に帰ってから食べる際、多くの人が食事を温め直したくなるでしょう。

しかし、実は発泡スチロール製の容器は電子レンジでの加熱に適していないんですよ。

たとえば、すき家や吉野家などの牛丼店でも、発泡スチロール製の容器が使われていますね。

食事を温め直すときは、できれば陶磁器の皿に移して加熱するのがベストです。

この記事では、なぜテイクアウト用の発泡スチロール容器を電子レンジで加熱すべきでないのか、そして持ち帰った食事をどのように適切に温め直せば良いのかについてお話しします。

発泡スチロール製のトレーや容器は電子レンジ不可！

発泡スチロール製のトレーや容器は『耐熱性が低い・熱により変形する』などの理由で、電子レンジでの加熱には向いていません。

テイクアウトした食事が冷めてしまったとき、ついス発泡スチロール容器ごとレンジに入れてしまうことがありますが、これらの点に気を付けてください。

耐熱性が低い

発泡スチロールは、主にポリエチレンで作られています。

ポリエチレンの耐熱温度は約80度から90度で、この範囲を超えると発泡スチロール製のトレイや容器が溶ける恐れがあります。

発泡スチロールの容器は、水分をほとんど含まないため、9割が空気で形成されていることがその軽さからもわかります。

このため、発泡スチロールの容器単体を電子レンジで加熱しても、通常は溶けることはありません。

そのため、テイクアウトで使用される発泡スチロールの容器をそのまま電子レンジで加熱することは避けた方が良いでしょう。

熱により変形する

発泡スチロールの容器は電子レンジで加熱すると、縮んだり穴が開いたりすることもあります。

私は、購入した挽肉を元のトレイに入れたまま冷凍し、後に電子レンジで解凍した際にトレイに穴が開いたことがあります。

この経験を踏まえて、手間がかかるとしても、トレイのまま冷凍するのではなく、ラップで包んでから冷凍するようにしています。

発泡スチロールの容器に入った食材をそのまま電子レンジに入れることは、避けるべきです。

すき家や吉野家の牛丼テイクアウト食品の適切な温め方

すき家や吉野家などの牛丼チェーンからテイクアウトする際は、食品を発泡スチロールの容器から他の容器へ移してから加熱することが大切です。

電子レンジで安全に使える素材としては以下のものがあります。

これらの素材の容器に食品を移してから、電子レンジで加熱することをお勧めします。

皿を洗う手間は増えますが、発泡スチロールの容器をそのままレンジで加熱すると、溶けたり火災の原因になる恐れがあるため、安全を考慮して耐熱皿への移し替えが重要です。

電子レンジで溶けた発泡スチロールの掃除方法

電子レンジで溶けた発泡スチロールの掃除方法には『ぬるま湯を使う・重曹水を使う・溶剤の活用』などがあります。

ぬるま湯を使う方法は、わざわざ専用の商品を買い足す必要がないため、おすすめです。

ぬるま湯を使った掃除方法

電子レンジで溶けた発泡スチロールを掃除する際は、70℃～80℃のぬるま湯を使って柔らかくし、取り除くのが効果的です。

ただし、この作業を行う際には火傷に気をつけてください。

割り箸にガーゼを巻いてぬるま湯に浸し、溶けた発泡スチロールをこすり取ると良いでしょう。

重曹水を使って拭き取る

万能掃除材料である重曹は、電子レンジ内の溶けた発泡スチロールを掃除するのにも有効です。

水1カップに重曹大さじ1杯を加えて沸騰させます。

熱くなりすぎたら少し冷まし、タオルの端に少量つけて溶けたスチロールを拭き取りましょう。

溶剤の活用

ビニールを溶かすための溶剤、たとえばシンナーやトルエンの使用も一つの選択肢です。

シンナーは汚れを落とす効果は高いですが、特有の匂いが残りやすいので、他の方法が使えない場合に限定して使うと良いでしょう。

溶剤を使用した後は、洗剤を用いてしっかりと拭き取ってください。

発泡スチロールが電子レンジ不可の理由や溶けた場合の掃除方法：まとめ

この記事では『発泡スチロールは電子レンジ不可！理由や適切な温め方』『電子レンジで発泡スチロールが溶けた場合の掃除方法』について紹介しました。

発泡スチロールの耐熱温度は80℃から90℃と低く、加熱された食品と接触すると溶ける可能性があるため、電子レンジでの使用は避けるべきです。

発泡スチロール製のトレーに入った食品を温める際は、これらのポイントに留意し、安全に再加熱してください。